台風の日に怪異を読む。 小野不由美『営繕かるかや怪異譚』『くらのかみ』
台風にどきどきしながら
森太郎は読書をしています。
読んでいるのは
『営繕かるかや怪異譚』。
あの、十二国記シリーズの作者
小野不由美さんの小説です。
家や土地、
町にまつわる怪異が、六篇。
そこに暮らしてきた時間が生み出した
この世ならぬモノたちとのおはなし。
こわいけれど、
ちょっぴり悲しくて
どこか懐かしくも
あったりして。
『営繕かるかや怪異譚』
作/小野不由美
角川書店 定価(1,500円+税)
同じ家にまつわる怪異譚でも、
『くらのかみ』(小野不由美/講談社)は
ミステリー仕立て。
後継者選びのために呼ばれた
ある旧家の一族の面々。
話し合いに明け暮れる大人たちをよそに、
子どもたちはすぐに意気投合。
大学生の身内から聞いた、
あるゲームに挑戦します。
このゲームが、
怪異のはじまり。
なんと、
子どもの数が増えてしまったのです。
しかも、増えたのが誰なのか
わかりません。
みんな最初からいるような気がしますし、
どうやら大人たちは気づいていないようなのです。
増えたのは、座敷わらし……?
村上勉さんのイラストもすてきな一冊です。
≪参加者募集のお知らせ≫
おはなしの森では、
絵本に登場するキャラクターの人形を作る会を
定期的に設けています。
前回はぐりとぐらを作りました。
9月は、エルマーのりゅうを作ります。
参加をお考えの方は、
『フィンランドの伝統装飾 ヒンメリ』
著/おおくぼともこ
プチグラパブリッシング 2,052円
おはなしの森では、
絵本に登場するキャラクターの人形を作る会を
定期的に設けています。
前回はぐりとぐらを作りました。
9月は、エルマーのりゅうを作ります。
材料はフェルトにリボン。
カラーもシルエットも、
まさにボリス。
参加をお考えの方は、
お気軽にスタッフにおたずねください。
≪夏の子ども手づくり教室のお知らせ≫
●やさしく風にゆれるモビール
ヒンメリを作りましょう。
7月30日(木)
10:30~12:00
定員 6名
講習費 500円
光のモビールと呼ばれるヒンメリは、
フィンランドの伝統的なつるし飾り。
麦わらに一筆書きのように糸を通し、
立体的に立ち上がった幾何学模様は
とても綺麗です
今回は涼しげな色合いの
ポリエステルのストローを使って作ります。
著/おおくぼともこ
プチグラパブリッシング 2,052円
●顔がとび出す
小さな絵本を作りましょう
8月11日(火)
10:00~13:00
定員(小学生対象) 6名
講習費 1200円
四場面で、四つの顔がとび出す折りたたみ絵本です。
家族、動物、妖怪……四つの横顔を考えてきてくださいね。