旅する葉っぱと猟師の娘。 デイジー・ムラースコヴァー『かえでの葉っぱ』『なかないで、毒きのこちゃん』
手仕事展が終わった森は、
クリスマスに向かってすすみます。
裏庭のアジサイも
冬色に紅葉しました。
街路樹だけでなく
庭木の色づきも
うつくしいもの。
すばらしい木々を見たら
ぜひ森太郎とモリーに
教えてくださいね。
今日はチェコの作家
デイジー・ムラースコヴァーの作品を
紹介します。
『なかないで、毒きのこちゃん』
作/デイジー・ムラースコヴァー
理論社
定価(1,600円+税)
動物や植物が
眠りに入る冬。
チェコの森でいきいきと暮らす
猟師の娘カジテナは
森の生き物たちと
まるで人の友達とするように
おしゃべりしたり遊んだり、
けんかしたり、しています。
いろんなかたちのいのちを
身近に感じる一冊です。
『かえでの葉っぱ』
作/デイジー・ムラースコヴァー
絵/出久根育
理論社
定価(1,800円+税)
季節という時の流れを
はこばれていく
かえでの葉っぱの物語を
本に封じ込めた絵本です。
出久根育さんのイラストは
ため息が出るほどうつくしく
季節の空気を描き出しています。
街路には
イチョウやカエデの葉っぱが
落ちています。
一枚の葉っぱをひろって
そのこしかたやゆくすえに
思いをはせる一日に
なりそうです。