カーテンの隙間、窓の向こう側。今森光彦『切り紙12か月』童心社。マリ・ゲヴェルス『フランドルの四季暦』河出書房新社
来年の干支、とり。
森の読書猫森太郎は
安濃川でアオサギをみかけました。
森の裏庭の常連は、
ヒヨドリ、ジョウビタキ、キジバトです。
(夏にはメジロが巣をかけました!)
鳥の影がひゅっと窓を横切ると
カーテンをほそくあけて
庭をながめます。
水浴びをしたり、食事をしたり、
ちょこまかと動き回る鳥の姿は
見ていて飽きることがありません。
冬枯れてきた庭に
楽しみをくれるいきものです。
『切り紙12か月』
作/今森光彦
童心社
定価(1,500円+税)
うつろう季節はいいものです。
冬には冬の、春には春の
いいところがあります。
季節のエッセンスを切り紙にして
お部屋のインテリアにすると
窓の外から季節をおまねきしたようで
気分が明るくなります。
ちょきちょき鋏を動かして
冬のお部屋をあかるくする
かざりをつくってみてください。
『フランドルの四季暦』
著/マリ・ゲヴェルス
定価(2,400円+税)
河出書房新社
ベルギーはフランドル地方の
季節のうつろいは
日本のものとはことなっています。
けれども、親しみにくいことは
けっしてありません。
うつろっていくものを観察する
たしかな眼差しは
自然への純粋な好奇心そのもの。
冬の夜にじっくり読みたい一冊です。
ガーデナーでイラストレーターの
大野八生さんのイラストも楽しめますよ。