道路わきのひっつきむし

 

今朝は 空一面が

やわらかな 鴇色に染まる

うっとりするような 夜明けでした。



日中は ぽかぽかの 陽ざし。

こもれびが 地面の上で

おどっています。



町の しぜんは

夏から秋へと 衣替え。

ひっつきむしは

まだ緑ですが だんだん

明るい茶色の とげとげに

なります。


秋の終わりの

ひっつきむしの とげは

悲鳴をあげるくらい いたい。

子どものころ よく

てのひら一杯に あつめたものだと

おどろくばかりです。


あれは 冬に近づいて

すこし とげが やわくなった

ひっつきむしだったのでしょうか。




夏には 庭のどこにでもいた

ナメクジたちも

さむくなるにつれて 

落葉の下や 植木鉢の下に

とどまるばかりになります。


土の中に ナメクジたちの

透き通った卵を

みつけると

秋だなあ、と 思います。