10月の詩『みち4』谷川俊太郎


まよわずに

ひとすじに

とりたちは とおいくにへと

とんでゆきます


そらにも

めにみえぬ みちがあるのでしょうか

そのみちをてらすのは

かすかなほしの ひかりだけなのに


いそがずに

おそれずに

ちずもなく とりたちは

かなたへと とおざかる


『どきん』

谷川俊太郎

理論社


朝に 夕に

ひんやりとした空気を

感じるようになりました。


裏庭のりんごに

はじめて 実りがありました。


小躍りして

喜んでいます。


今月も

よろしくお願いします。