かなしくうつくしい夢のハッピーエンド。 アイリーン・ハース『つきあかりのにわで サマータイムソング』
緑がいっぱいの
おはなしの森の
六月の庭。
“わたしが ちいさかったときのこと
あのこは たった ひとりの おともだち。
あのこと あそび、 あのこが いつも そばに いた。
だから さびしいときは なかったの。
けれど――
あの なつのよる、
わたしは はなの あいだに あのこを おいて
あおい つきの ひかりの かげで、
みうしなった――”
ルーシーの
おばあちゃんが歌う、
むかしのうたです。
『つきあかりのにわで サマータイムソング』
作・絵/アイリーン・ハース
福音館書店 定価(1600円+税)
むしあつい夏の夜、
ルーシーは一匹のかえるから
誕生日パーティーへの
招待状をうけとります。
そして、
魔法の帽子をかぶったルーシーは、
木の葉ほどに小さくなり
夜の庭へと誘われるのです。
梨木香歩さんの『りかさん』を
思い出すような人形も登場します。
『りかさん』
著/梨木香歩
新潮文庫 562円
裏庭の一角、
ネコヤナギと
柏葉アジサイの間に
濃い紅の花。
こんにちは
ダリア。
きいろとむらさきの
トレニアラッパ。
てんでに好きな方をむいて
楽しげに演奏中。
≪おはなしの森を楽しむ会≫
手袋人形を作りましょう
6月27日(金)
10:30~12:30
定員6名
講習費 800円 (ティータイムあり)