豆まき、福よび、鬼やらい! 日野十成『かえるをのんだととさん』
今日は
節分。
魔(ま)を滅(めっ)する“ま・め”で
季節の変わり目に
起こりやすい異事を
追い払います。
『かえるをのんだととさん』
作/日野十成 絵/斉藤隆夫
福音館書店 定価(800円+税)
おなかの痛むととさんが
和尚さんに相談すると
原因はおなかにいる虫。
ひえー……
たいへんです。
和尚さんは、
蛙をのみこんで、
虫を退治してもらうように
アドバイス。
ええっ……
森太郎なら
真っ青になって
断固拒否。
でも、ととさんは
素直に蛙を
のみこみます。
ところが
おなかのなかで
蛙が歩くので
やっぱり
おなかの具合はよくないまま。
すると
和尚さんは
蛙をのみこむ
蛇をのめ、と教えるのです……。
ぎゃー……。
いったいぜんたい、
ととさんのおなかの中は、
どうなるのでしょうか。
真面目たらしい和尚さんに
素直なととさんと
かかさんのかけあいも楽しい
大人気の一冊です。
この絵本の作者と画家のコンビが気に入ったら
こちらもおすすめです。
『あたまがいけ』
再話/日野十成 絵/斉藤隆夫
福音館書店 定価410円
無精者の頭に
柿の木が生えてくる、
落語「頭山」の元にもなった昔話です。
「頭山」といえば……
『くだものだもの』
『おやおや、おやさい』
『おかしなおかし』の作者でもある
山村浩二氏によって、
アニメーション化されましたね。
※作/石津ちひろ 絵/山村浩二
福音館書店 三冊ともに定価(800円+税)
節分は
立春の前日。
春はすぐそこまで、
来ているようです。
≪おはなしの森を楽しむ会≫