苔のおひっこし。越智典子『ここにもこけが…』福音館書店。田中美穂『ときめくコケ図鑑』山と渓谷社。『苔と歩く』WAVE出版。ロビン・ウォール・キマラー『コケの自然誌』築地書館
森の裏庭には
ちょこちょこ苔が生えています。
主には植木鉢のすみっこで
間借りするように育っています。
ところが、最近、勢力を広げた様子。
――あ、ここにもいた。
発見したのは
森の読書猫ちびのモリーです。
新しい場所は
駐車場の仕切りの小石の上。
雪がとけた水で
うるおっています。
――こけって、どんな場所に生えるんだろう。
ちびのモリーは、興味津々です。
『ここにもこけが…』
文/越智典子
写真/伊沢正名
福音館書店
定価(1,300円+税)
苔の名前はしっていても、
苔の生活についてはどうでしょうか。
どんな種類があって、
どうやって増えるの?
好奇心をかりたてる文章と
まるでコロボックルのように小さくなって
苔の森に立ち入ったかのような写真にわくわくする
苔の“入門書”です。
――駐車場の苔と、公園の苔はちがうのかなあ。
興味を持ったちびのモリーは、
偕楽公園にでかけていきました。
羽毛みたいにふわふわの苔、あかるい緑の王冠をかぶった苔。
――木に生えたこの苔には、なんだかぴろぴろしたのが生えてる。
――あ、きのこ。
いつもと同じ町の景色も
ちょっと目を凝らしてみるだけで
おや!と気づきが増えていき
どんどん深さをましていきます。
――苔の採集、してみようかな。
とは、森太郎。
おとなの方には、こちらもおすすめ。
『ときめくコケ図鑑』
文/田中美穂
写真/伊沢正名
定価(1,556円+税)
苔に心をときめかされたら、
今度は体をつかって苔を探しに行きましょう。
『苔とあるく』
著/田中美穂
写真/伊沢正名
定価(1,600円+税)
WAVE出版
遠くの森の苔に
思いをはせてみるのも
楽しみ方の一つです。
『苔の自然誌』
作/ロビン・ウォール・キマラー
築地書館
定価(2,400円+税)
エピソードごとに主役の苔が変わります。
都会の苔、庭の苔、誘拐(!)される苔、
勢力争いをする苔……。
苔を調査するユニークな方法に感心したり、
体をはった調査にうなったり。
短編小説を読んでいるかのような楽しみがあります。
●おはなしの森を楽しむ会●
にわとりとひよこの
手あそび人形を
作りましょう
1月20日(金)
10:30~12:30
定員5名
講習費¥800
やわらかなフリースで手のひらサイズの
にわとりとひよこを作ります。
にわとりのおなかの中にはいっていた
たまごをひっくり返すと
ひよこに変身!
わらべ歌をうたって
遊んでくださいね。
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おはなしの森を楽しむ会に参加希望の方は、
キットを用意しますので
電話(059-222-5554)または
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●本の注文承ります●
ブログで紹介した本など、本の注文をうけたまわっております。
お取り寄せも可能ですので(※1)お気軽にお問い合わせください。
tel/059-222-5554
mail/ohanasi-gurimu@celery.ocn.ne.jp