九月の詩 工藤直子『あきのそら』 



あきのそら

こねずみしゅん






くぬぎばやしで

どんぐりを

だいていたら

かぜが ひゅうと

とおりすぎました

みあげると

こえだを すかして

あおいそらが みえました



きれいだよ きれいだよ と

なんかいも いいたくなる

あおい そらでした


しんこきゅうしたら

こころの なかまで

そらいろに そまりました


『のはらうたⅤ』
著/工藤直子 童話屋



裏庭に秋の気配が

空からおりてきました。

今月もどうぞ

よろしくおねがいします。