今月の詩『歩く』三谷恵子


「歩」という字は
なぜ
「止まる」「少し」と書くのだろう

歩く
道を歩きながら
考える

止まってみよう
少しだけ
道の途中だけれど

一息ついて
ふりかえる
なぜか
「歩く」を感じる


令和版『子どもといっしょに読みたい詩』
PHP研究所
三谷恵子詩