ユリノキ、風に旅する種。 片桐啓子『拾って楽しむ紅葉と落ち葉』






街路樹の

木々も

色づいてきました。



黄色いのは

イチョウ

赤いのは

サクラ。



焼きたての

クッキーみたいな

色をしているのは

ユリノキです。






ユリノキは

ハンテンボクとも

チューリップ・ツリーとも

呼ばれます。



ハンテンボクの由来は、

葉っぱの形が

半纏に似ているから。



ひっくりかえしたら、

やっこさんの

かたちかな。






百合、チューリップの

名前の由来は

ユリノキの花の形が

それらの花に

似ているから。



グリーンの地に

オレンジの柄が

きれいな花です。



また、

ユリノキは

年に二回

花を咲かせる木とも

言われます。



春は、

花が咲き、

秋は、

“種”の花が

咲くからです。



これが、

その種。






翼のついた

種が

花のような形に

寄り集まっています。



樹上に

ある時は

もっとチューリップに近い

形をしているのですが、

風に一枚、一枚

とばされていき、

芯に近い部分だけが

地面に落ちています。






舟の骨組のような

その仕組み。



ユリノキがもっている

この種のつくり方、

その組立て図を

ぜひ、見てみたいものです。





『拾って楽しむ紅葉と落ち葉』
著/片桐啓子
写真/平野隆久
山と渓谷社 定価(1,728円)



≪20人の手仕事展 ~森と物語~≫


日時 11月26日(木)27(金)28(土)の三日間

    10:30~17:30(最終日は17:00まで)

場所 BookShopおはなしの森



森のキッチンでは、ドリンクとホームメイドのケーキを

ご用意しています。



(期間中、ランチはおやすみです)