≪電車の絵本・駅からはじまる物語≫ 『でんしゃはうたう』『でんしゃにのって』『くまのパディントン』


先日、

タイサンボクのめしべ

ひろって以来、

森太郎は地面を気にして

歩いているようです。


――みどりの、まんまるいのひろった。


うれしそうに見せてくれたのは……

(ハンカチにのせていましたが)






栗です。


木々を見上げてみれば、

秋の実りのしたくがすでに

はじまっています。


若いどんぐりの実も

この通り。






この枝は

すずなりです。






とはいえ季節は夏真っ盛り。



栗ごはんだの

どんぐりひろいだのは

この永遠に続きそうな暑さのトンネルを

抜けてからのおたのしみ。



秋風の吹く季節へ

ひとっとびすることは

できませんが

電車に乗って

川を越えトンネルをくぐり、

窓の向こうに流れて行く

景色を楽しんで

心にわくわくする風を

呼ぶことはできそうです。





でんしゃはうたう
文/三宮麻由子
絵/みねおみつ
福音館書店 定価(800円+税)


電車のうたって、

なんでしょうか。


それは、

電車がたてる

音のこと。



電車にはいろんな

持ち歌があるんです。



たとえば、

橋の上でうたう歌。

地面の上より

音が軽くなって

うたう歌も軽快です。



絵本を読み終わったら

電車の歌を

聞きにいきたくなること

まちがいなし。






でんしゃにのって
作/とよたかずひこ
アリス館 定価(1,300円+税)
       大型本(7,200円+税)



窓からこっちに

てをふってる女の子。



にっこり笑っていますが

きっとその心の中は

どきどきでいっぱいのはず。



この、うららちゃん。

ひとりで電車に乗って、

おばあちゃんの家に

行くところなのです。



わくわく

どきどき。



その心は

うららちゃんの乗る電車を

ちょっと特別なレールに

走らせたみたいです。



アナウンスされる

駅名が、

なんだかおかしい。



――つぎは、わにだー。わにだー。



こんな駅名

あったっけ?



止まった駅で

のってきたのは、

なんと、ワニ。



ユニークな乗客たちと、

ほのぼのした車内の様子を

お楽しみください。



うららちゃんが

三輪車にのったり

馬車にのったりする

“うららちゃんののりものシリーズ”の中の

一冊です。



この絵本が気に入ったら、

他の絵本も読んでみてくださいね。







電車に乗るには

駅にでかけなければ

なりません。



駅は

旅のはじまる場所。

たどりつく場所。



そして、新しい出会いのある場所。



最後は、

この有名なくまさんに

登場願いましょう。





くまのパディントン
作/マイケル・ボンド
福音館書店 定価(1,300円+税)


南米からイギリスへやってきた

いっぴきのこぐま。



たどりついたのは、

ロンドンのパディントン駅。



このこぐまと出会ったブラウン一家は

彼を“パディントン”と名付けて

家族の一員に迎えます。



パディントンが引き起こす騒動に

てんやわんやの一家ですが

苦労の中にも笑いがあるのは

彼らがユーモアを理解する人たちで、

パディントンに悪気がないってことが

ちゃんとわかっているからです。



パディントン

それは

好奇心のかたまり。



映画化もされました。







この夏

どんな旅をしましょうか。


ぜひ、

おはなしの森にもいらしてください。






お待ちしています。


森の夏休みのお知らせ



8/14(金)~8/17(月)

お休みさせていただきます。



参加者募集のお知らせ




おはなしの森では、

絵本に登場するキャラクターの人形を作る会を

定期的に設けています。


前回はぐりとぐらを作りました。

9月は、エルマーのりゅうを作ります。






材料はフェルトにリボン。

カラーもシルエットも、

まさにボリス。






参加をお考えの方は、

お気軽にスタッフにおたずねください。



≪夏の子ども手づくり教室のお知らせ≫



●顔がとび出す

 小さな絵本を作りましょう





8月11日(火)

10:00~13:00 

定員(小学生対象) 6名

講習費 1200円


四場面で、四つの顔がとび出す折りたたみ絵本です。

家族、動物、妖怪……四つの横顔を考えてきてくださいね。