2018/05/01

≪五月の詩≫『おうちをつくろう』本を読む人―ウィルバー・D・ネズビット/詩

 
本を読む人

ウィルバー・D・ネズビット

本を読む人には

そばに友だちがいる

宝ものや 玉手箱も

おもいどおり

広い土地も

その気になれば

手にはいるんだ

本を読む人には



本を読む人には

本を読むだけで

もしかしたら

王さまにもなれる

王さまの王国は

だんろのわきの長いす

こういうものは みな

本を読む人のもの


『おうちをつくろう』
クシュラにおくる詩
編/ドロシー・バトラー
訳/岸田衿子・百々佑利子


2018/04/01

≪四月の詩≫ 光といっしょに 新川和江『いつもどこかで』


 光といっしょに


 みどりの森には
 止まりごこちのよい枝も
 かあさんが えさをはこんでくれる
 あたたかい 巣もあるけれど

 はじめてきく すてきなうたが
 早くおいで 早くおいで!
 と空のおくから
 小鳥をしきりに 呼ぶのでしょうね

 あのうたを
 風といっしょにうたってみたい
 光といっしょにうたってみたい

 そう思って
 いっしょうけんめいとんで行く小鳥は
 じぶんでは見えないけれど
 空のなかで
 キラリ つばさがうつくしくかがやくの

 かぜきりばねがつよくなって
 とおい国へも
 とんで行けるようになるの


2018/03/01

≪三月の詩≫『おしらせ』うさぎふたご


おしらせ


うさぎ ふたご


みみのさきの

すべすべ やわらかいところが

いちばんさきに はるになります


それから しばらくして

のはらじゅうが

はるになります


『のはらうたⅡ』
詩/工藤直子
童話屋